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ファンブルグ城下町には、ふたつの道路網があるのをご存知だろうか?
ひとつは、みんなが普段から使っている地表の道路。
通常、こちらを道路というのが当たり前なので、ことさら「地表の」とことわるのもおかしな話だが・・・。 もうひとつの道路網は地下にある。 そう・・・もし貴方が冒険者であるならば、かつてジャックを探して地下下水道の冒険をしたことがあるのではないだろうか? ファンブルグのあちこちに、同じような地下通路は存在している。 地上にある道路網との最大の違いは、階層があること。そのために、同じ面積でありながら、総延長距離は地上の道路の何倍、いや何十倍になるのだ。 しかも、それがハブと呼ばれるポイントによって有機的に接続され、ある種、巨大な迷宮を形成している。 その末端は王宮や詰所に通じているものもあるといわれている。 そんな巨大な地下迷宮の末端にその施設はあった。 元は、おそらく数多ある幽閉施設のひとつだったのであろう。 前の主がいなくなったあと、しばらくは灯りが点ることはなかったが、最近になって頻繁に人が出入りし、すっかりと改装されてしまった。 大きなマホガニー製の机に腰掛けた男。 その前に立つシルエット。 「まさか浮舟まで、やられるとはな・・・」 「お言葉ですが、ナルシズム女やマッチョ馬鹿ではいささか荷が勝ち過ぎただけのこと・・・」 「奴らは有能な研究者であった」 「研究者とて戦略のひとつも立てられないようでは・・・」 「空蝉、お前には勝算があるというのか?」 「ははっ、すでに仕掛けは講じてございます」 「行け、空蝉・・・、『特異体』を増殖し軍団化するのだっ」 「はっ」空蝉は踵を鳴らして敬礼した。 「すべては主のために」 「すべては主のために」 PR |
浮舟との壮絶な闘いで心と身体を病んでいたサータルスさんでしたが、エクサリアさんの治療とマミコさんの献身的な介護によって、どうにか健康を取り戻しつつありました。
サータルスさんは、主治医であるエクサリアさんの判断で、入院から在宅治療に切り替えられ、自宅で静養の日々を送っています。 ヒヨコ神社の方々やにゃんこさんたちも、毎日のようにお見舞いに行っています。 |
前篇のあらすじ サータルスは、ひょんなことからハイデッカーと出会い、一緒に幼馴染を探すこととなった。行方を追って、花街内の診療所に辿り着いたものの、相手は一足違いで往診に出かけてしまったという。しかも往診先があまり評判の良くないところと聞いて、二人は様子を伺いに大舟屋に向かった。 |
10月も後半になってくると、ハロウインの飾り付けでファンブルグの街は一段と活気を帯びてくる。 |
いつもご愛読頂いて本当にありがとうございます。m(_ _)m |