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それからいくつ目かの秋が巡ってきた・・・。
★ 10月も半ばを過ぎた頃 ここファンブルグは、日が落ちるのが早い。 夕方5時を過ぎれば、急速に暗くなってくる。 ハロウィンを間近に控え、メインストリートはかぼちゃのランタンで飾られ、昼間よりも明るくなっている。 しかし、城門を抜け街道からさらに分岐する小さな道ともなると、街路灯はおろか灯りになりそうなものはほとんどなく、暗闇が一帯を支配していた。 ひたひたひた・・・ そんな大陸中央部の小道を、急ぎ足で歩く小柄な人影があった。 手には小さな雪洞を下げている。 まるで蛍のように小さな明りに浮かび上がるのは、村娘が好んで着るセーラの服に束ねた髪を後ろでひとつにまとめたシルエット。 もう片方の手にはバスケットを提げている。 ファンブルグにお遣いに行った帰りであろうか。 その人影は、まるで後ろから来る何かから逃げるように小走りに歩を進めていた。 真っ暗な道の先に灯火の作る光の輪を見たとき、思わず足を止め、ほっとため息をついたのも無理はない。 しかし、その灯りは幸せを呼ぶものではなかった。 その輪の中に現れたのが剣呑な得物を手にした男たちであるのに気づくと、人影はひっと息を呑んだ。 慌てて引き返そうと思って後ろを振り向くが、時すでに遅し。 後ろからも同じような風体の男が2人近づいてきていた。 前に3人、後ろから2人。 人影はあっという間に囲まれ、逃げ場を失ってしまう。 「おい、女っ!」 ククリナイフと呼ばれる湾曲した刀を手にした太った男が大声を上げた。 「命が惜しければおとなしくいうことを聞けぃ!」 「アニキの云うとおりだぜ。大人しくいうこと聞けば、オレたちも手荒な真似はしねえよ」 「優しく可愛がってやるゼ」 「諦めて大人しくするか、イチかバチか無駄な抵抗をしてみるか、どっちを選ぶかお前ェが決めな!」 「オレたちはどっちでもいいんだぜ、ぐふふふ」 どうやら近頃街外れに出没する女性を狙った連続暴行犯の一味に違いない。 口に出せないような陵辱をしただけでは飽き足らず、金品を剥ぎ取り、時には命さえも奪うという極悪非道の輩。 1000万ゴールドの懸賞金も安すぎると言われる賞金首の5人組だ。 「うひひひ」 下卑た男たちの笑い声が迫ってくる。 絶望的な状況に、小柄な人影は両手で顔を覆った。 その指の間からは嗚咽のような音が漏れ始めた。 PR |
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とは言ったものの、現実は
鍵の方はスキルも上がって、そこそこ売れはしたものの、 考えてみれば当たり前だよね。 で、ゆかりこ時代はともかく、慧さまとなってからは、 これまでの実績は「ゆかりこ」のものであって、 まあ攻撃呪文を華々しくぶっ放す魔術師と、素早い身のこなしで敵に とまあ、理屈ではわかっていたんだけど、本当のところ、 (あ~あ、なんか面白いことないかなぁ・・・) そんなときに彼らに出会っちゃったんだよね。 |
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以下は極秘情報・・・
最高機密! 【バイオニック組織移植手術について】 名前:ゆかりこ 性別:女性 職業:魔術師 レベル:55 クエスト中の事故により重傷を負う。 負傷箇所:両手、両足 手術内容:バイオニック組織移植 費用:極秘 |
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それから1週間。
大晦日のファンブルグの街は、新年の準備で賑わっている。 「2年参り」ならぬ「2年クエスト」とかで、新年をクエストで迎える冒険者たちは、薬と食料を買い込むと、お目当てのダンジョンに向かった。 そうでなくても、新年は物流が停滞するであろうと、装備や物品の買いだめをする人々で街は混雑している。 今年のクリスマス・イブも何事もなく終わった。 ミサに出席した人々は、説教が司祭長ではなく副司祭長であったことに首をかしげていたが、それもすぐに忘れられた。
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12月23日 23時 洞窟内深部
「まだ終わってません!」 |
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